以前にすべての動作には、バネやゴムのようにローディング(力の溜め、減速)とアンローディング(力の発揮、加速)あり、それが繰り返されていると説明しました。これはリハビリでも同じで、できるだけ足首の正しい機能を回復させるためには、われわれが通常行う機能性をトレーニングしていかなければいけません。つまり、これまで力の発揮(アンローディング)だけ考えたトレーニングから方向を変えるようにしなければいかません。たとえば、足首に機能上で大変重要であるものの、その機能を誤解してとられている筋肉に、後脛骨筋と腓骨筋があります。教科書などでは後脛骨筋は主に足首の底屈と内反(回外)の役割を果たすと書いています。しかし、実際には重力の中で歩いたり、走ったり、ジャンプをする場合には、背屈と外反(回内)の減速(ローディング)の役割のほうが大きいと言われてくるようになりました(MIKE CLARK, GARY GRAY, VERN GAMBETTA)。そして、このローディングがしっかりと行われなければ、その後に起こるアンローディング(加速)にもマイナスの影響を与え、他の筋肉や関節に負担をかけることになります。そして、実はこのローディング時には筋肉はエクセントリック(筋肉の伸張)な力が加わり、関節を安定(コントロール)させていると同時に、伸びている状態になります。そしてその伸びた状態(エクセントリック)から今度は筋肉が収縮され力が発揮されていきます。(そして、前回この筋肉の伸張が収縮に変わる期間をトランスフォーメーションと説明しました。) そして、腓骨筋も同様に、じつは機能の面では回外の減速において重要な役割を果たしています。そのために、トレーニングやリハビリでも単にテーブルに座って負荷をかけるエクササイズではなく、重力のある中で地面にたってローディングとアンローディングを繰り返し行うドリルを行わなければいけません。
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